<Header>
<Author: 孫逖>
<Title: 宿雲門寺閣>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 雲門寺の閣に宿す >
<BookPage: 193>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1>
<End Header>
<Poem>
香閣東山下，
煙花象外幽。
懸燈千嶂夕，
卷幔五湖秋。
畫壁餘鴻鴈，
紗窓宿斗牛。
更疑天路近，
夢與白雲遊。
<End Poem>
<Translation>
雲門寺は東山のふもとにあって、風物はすべて人の世の外にあるかのように幽邃閑寂をきわめている。夕がたになると、寺の高閣に燈をかかげ、それが山々のすがたを彷彿とさせる。幔をまいて見わたせば、湖國の秋の氣がひしひしと感ぜられる。よく 見れば壁畫には鴻雁がえがかれ、季節だけに、ここにもいたかといいたくなる。夜の闇が濃くなるにつれ、紗を張った窓ごしに、北斗や牽牛などの星がきらきらとかがやいて見える。星の仲間も、いっしょにここに一晩の宿をとるようで、まるで天に昇る路がそこいらにありはしないかと疑われる。きっと今夜は夢のなかで白雲と遊ぶようなことになるだろう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
雲門寺は東山のふもとにあって、
風物はすべて人の世の外にあるかのように幽邃閑寂をきわめている。
夕がたになると、寺の高閣に燈をかかげ、それが山々のすがたを彷彿とさせる。
幔をまいて見わたせば、湖國の秋の氣がひしひしと感ぜられる。
よく 見れば壁畫には鴻雁がえがかれ、季節だけに、ここにもいたかといいたくなる。
夜の闇が濃くなるにつれ、紗を張った窓ごしに、北斗や牽牛などの星がきらきらとかがやいて見える。
星の仲間も、いっしょにここに一晩の宿をとるようで、まるで天に昇る路がそこいらにありはしないかと疑われる。
きっと今夜は夢のなかで白雲と遊ぶようなことになるだろう。
<End Formatted Translation>